第7節 時分割による記述展開

本節では、時分割による記述展開(7.1.小節)と文末接続詞による文の結合(7.2.小節)について記述する。

7.1. 時分割による記述展開

展開計画文が時分割を定義する場合、その後に個々の時分割記述を、上記に書いた空間分割と同様にA1、A2、A3、A4の順で行う。

例題12 Figure  9を参考に例題9で作った時分割計画展開文に沿った、記述文を書きなさい。また、沈降説の定義文を作り、冒頭に置いて、サンゴ礁の発達段階に関する段落を作りなさい。

沈降説は仮説である、其はサンゴ礁の形態を説明する。ここで、火山島は誕生後、次第に沈降することを仮定する。サンゴ礁の発達段階は、堡礁、裾礁、そして環礁の三段階に分けられる。まず、堡礁は、火山島が熱帯で生まれた直後に対応し、サンゴ礁が火山島の海岸線のすぐ近くに発達している。次に、裾礁は、誕生後しばらく経って、その中央にある火山島がかなり沈降した段階に対応する。その海岸線が後退するため、海岸線がサンゴ礁の位置から離れる。最後に、環礁は沈降がさらに進んで中央の火山島が完全に水面下に沈んでしまった段階に対応する。

練習問題 17 Figure  10を参考に、練習問題11で作った時分割計画展開文に対応した記述文を作りなさい。また、4ストロークエンジンの定義文を冒頭に置いて、段落を完成させなさい。

練習問題 18 Figure  8を参考に練習問題12で作った時分割展開計画文に対応した記述文を作りなさい。また、ニューコメンエンジンの定義文を冒頭に置いて、段落を完成させなさい。

7.2. 文末接続詞による文の結合

文末に接続詞を置いて、二文を結合することができる。接続詞の後には、読点を置く。

7.2.1. 同時

二つの事象の同時性を表すときに、以下の接続詞で文を結合する

 ときに、

7.2.2. 時間の経過

二つの事象の前後関係を表すときに、以下の接続詞で文を結合する。

 の後に、

 の次に、

7.2.3. 因果関係

二つの事象の因果関係を表すときに、以下の接続詞で結合する。

 結果、

 よって、

 ために、

7.2.4. 手段

前の文で後が記述する事象を実現する手段を表すとき、以下の接続詞で結合する。

 ことにより

 を用いて

7.1.5. 逆接

二つの事象の逆接関係を表すときに、以下の接続詞で結合する。

 が、

 のに、

 けれども、

 ものの、

 とはいえ、

 とは逆に、

7.2.6. 対比

二つの事象を対比して際立たせるときに、以下の接続詞で結合する。

 一方、

 対比して、